取材 大会レポ

高校eスポーツ選手権決勝大会レポ【LoL部門】

2020年1月10日

2019年12月28日から2日間にわたり、EBiS303(東京都渋谷区)にてeスポーツの高校生チーム全国No.1を決定する「第2回 全国高校eスポーツ選手権」決勝大会が開催されました!

第1回同様、採用タイトルは「ロケットリーグ」「リーグ・オブ・レジェンド」の2種目。前回大会でのリベンジを誓うチーム、eスポーツを学校に認められていない環境ながら初参戦で決勝まで駒を進めるチーム…と、高校生達の様々な葛藤や喜びを肌で感じた2日間を振り返ります。

今回は決勝大会2日目、リーグ・オブ・レジェンド(以下、LoL)部門の決勝大会レポをお届けしますっ!

2日目は入場観客数が更に増え、立ち見のお客さんもいるほど熱気がすごかったです!

LoL部門のアナリストはiSeNN(アイセン)さん。実況にeyesさん、解説はREvol(レボル)さんが担当しました。




<準決勝第1試合>

横浜市立南(神奈川)
The Grateful Feed
vs
N高(沖縄)
KDG N1

優勝候補としても熱視線が注がれているN高「KDG N1」はかなりリラックスしていたようで、Primo(プリモ)選手が応援客に手を振る姿も見られました。対して、「前回大会の悔しさを糧にここまで来ることが出来ました。」と大会にコメントを寄せていた「The Grateful Feed」はN高と同じく第1回の決勝大会で敗退しており、この舞台にかける情熱もひとしおの様子。

試合開始後ファーストブラッドはN高。しっかりドラゴンも取っていく着実な試合展開です。試合開始10分ほどは両者拮抗して進めているようでしが、要所要所でN高がプレッシャーをかけ続けゲームを制しました。解説のREvolさんは「(N高は)予選からも精度が上がっていて無駄がない!」とコメント。

<準決勝第2試合>

クラーク記念国際 秋葉原
Yuki飯食べ隊
vs
豊田工業
豊工LOL組

第2試合開幕前に「Yuki飯」リーダーのFunahwi(フナフィー)選手が「普段どおりにやれば勝てるので、応援よろしくおねがいします」と言葉にしたとおり、序盤から「Yuki飯」がゲームを動かす展開に。試合が15分を過ぎる頃「豊工」とのキル差も大きく開きます。

中盤「豊工」Ajillo(アヒージョ)選手が声を張り上げメンバーとの連携をとる場面もみられました。両者白熱した試合展開を繰り広げ、25分手前でタワーを落とした「Yuki飯食べ隊」が勝ち進みます。
ケインコスギさんは「WorldsのSKTの試合を思い出しますよね。botレーンが居て、テレポートでバックドアして‥そんな感じの試合でしたね。本当にYuki飯食べ隊はいい感じで、その後の判断がすごかった」と試合後に語っています。

※バックドア…相手の隙をついてタワーを破壊すること。

<決勝試合>

クラーク記念国際秋葉原
Yuki飯食べ隊
vs
N高(沖縄)
KDG N1

いよいよLoL最終決戦!両チームとも試合直前円陣を組み声を掛け合います。

会場全体の盛り上がりも最高潮に達していました。

実は今回「KDG N1」のコーチにはプロチームRascal Jesterの元マネージャーLillebeltさんが、「Yuki飯」には同チームでLillebeltさんの次にマネージャーを務めたYukiさん、Sesamiさんがコーチとして指導を行っているということもありコーチ同士の師弟対決にも注目が集まりました。

第1ゲーム、決勝では紅一点の「KDG N1」shakespeare(シェイクスピア)選手がサポートに入りWhite And Pink選手が控えに回るという形で第1試合と戦略を変えてきました。序盤立ち上がりはイーブンな状況でお互いを探り合う展開。「Yuki飯」Funahwi選手を警戒しながら「KDG N1」が攻めの機会を狙います。

17分経過した頃に「Yuki飯」が動き集団戦に突入!ponkotu23(ポンコツ)選手のスーパープレイも飛び出しました。

途中ゲーム画面が止まるトラブルも有りましたが、第1ゲームは40分を超える長丁場に。両校ギリギリのところで戦っている様子で結末が全く予想できない状況から「KDG N1」が身を切る作戦で一気に試合は動き、インヒビターを破壊!息もつかせないスピード感でした。

続く第2ゲームは「Yuki飯」が序盤から仕掛け、レベル1から2キル獲得!お互いタワートレードしていきますが、優位を作っていたのは「Yuki飯」側。

25分後にはまるで1ゲーム目の仕返しとばかりに「Yuki飯」がドラゴン争いを避けタワーを狙いに行きます。バロンを獲得しインファーナルドレイクをスティールした「Yuki飯」がこのまま畳み込んでいくかのように思われましたが、「KDG N1」タダでは転ばない!37分弱にbotレーンで集団戦が始まったかと思うと、あっという間に「Yuki飯」を抑え本陣を叩きに行きmarimo選手が盛大なガッツポーズ!

一体何が起こったの!?と怒涛な展開に目がチカチカしてしまいました。

第2回全国高校eスポーツ選手権LoL部門の優勝校はN高「KDG N1」!

みんながついてきてくれたから

試合後にみれた各チームの様子やコメントを紹介します。

N高<KDG N1>

「とてもほっとしました。ゆっくり休みたい(vandolp)」「まりも最高!(440)」

1ゲーム目の最後のプレイについて記者にきかれたmarimo選手は、「みんな僕に懸けてくれない?」と声をかけたそうです。優勝を決めた場面については「勝てる道筋が想定できていた。不利が有利に覆っていった。」と語りました。

夏の大会で優勝し、アジアeスポーツ大会の日本代表LoLプレイヤーとして注目度も以前より格段に上がり…かなりのプレッシャーを抱えていた様子のmarimo選手。今回の優勝で更に追われる立場になりますが、決勝を振り返り「自分でなんとかしようではなく自分以外で勝ちに行くことができた」とチーム全体の成長も実感。少し肩の荷を下ろしたような表情が見られました。

クラーク記念国際秋葉原<Yuki飯食べ隊>

「次に活かしたい(Funahwi)」「悔しさバネに来年目指して頑張りたい(Nephlen)」

コーチ陣や先生と固い絆で結ばれている彼ら。「N高との経験値の差があった」と表情は硬かったですが、「個人技、技術面を伸ばしていく」と次回大会を目指し闘志を見せてくれました。「Yuki飯は食べられそうですか?」という記者質問には、「勝たないと食べられないです(笑)」と笑いに変えていく姿が逞しいものでした。

横浜市立南<The Grateful Feed>

「負けても悔いはないという気持ちで挑んだ(RYUNAR)」「信じてくれるみんながいて感謝してもしきれない(kulumi)」

仲良しのグループで結成し、第1回大会ではベスト4まで上り詰めた横浜市立南は、優勝を目指し他校チームとも練習試合を繰り返しながら技術を磨いてきました。試合後calamity選手は「本当にくやしい。予選でも強豪を倒せて、なんとしても勝ちたかった。受験などで同じメンバーで出れないのが残念。」と肩を落としつつも、「またみんなで大会に出られたら」と話します。

豊田工業<豊工LOL組>

「練習含めて良い思い出(Ajillo)」「クラーク高校のプレイに圧倒された」

今大会でダークホースとしても注目されていた豊工チームは、中学校からLoLをプレイしていた3人を中心に集まった面々。学校からは大会の出場許可を得られ応援してもらっていたと皆笑顔を見せ、「正直この結果に驚いている。eスポーツはすごいものだと思った。」「こんな環境でプレイできるなんて良い思い出。」と振り返りました。


 

いかがでしたか?
2日間通して高校生eスポーツ大会を見てきましたが、出場チーム皆本当に青春と情熱をかけてこの日を迎えているのがひしひしと伝わってきました。

部活動として学校でプレイするのがメインのチームやオンラインで繋がりながらひたすら自宅で練習を重ねるチーム、コーチの指導との相乗効果で実力を伸ばしてくるチーム…

様々な環境の違いはまだまだ議論されているところではありますが、まだ高校生大会が始まってからほんの1年。eスポーツの高校生シーンはまだ発展していくでしょう。

彼らが無我夢中に技術や結束を高めていく姿は、今後同じ舞台を目指す後輩達の光となっていくはずです。

次回第3回大会での活躍を目指して、ますます高校生のeスポーツは盛り上がっていく予感!「ゲーマーゲーマー」でも引き続き今後の高校生チームを取材していきたいと思いますので、お楽しみに♪

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